敷礼ゼロで初期費用を安く!

敷礼ゼロで初期費用を安く!

敷金とは

賃料の滞納や物件の備品を壊してしまった場合などの担保として預けておく、いわば保証金のようなもの。実際は、退去する時の清掃費や修繕費として使われることが多いようです。使われなかった差額は退去時に返還されますが、近年は敷金トラブルが増加し社会問題化しています。ポイントは退去時の“原状回復”。普通に暮らしていて汚れた補修費用は貸主負担である、という認識が貸主の間に浸透していなかったことから「敷金が戻ってこない」「敷金の返還額が少なすぎる」など、借主からの苦情が出てトラブルに発展しているのです。

礼金とは

以前からの慣習で、部屋を貸してくれる大家さんにお礼の気持ちとして渡すもの。昔は子供が親元を離れて暮らす際に、親が部屋を貸してくれる大家さんに対して「大家さん、うちの子、お世話になります。どうぞ宜しくお願いします」という気持ちを込めて渡していたそうです。今ではそういう気持ちはなく、慣習だけが残ってしまったようです。このような時代背景により、最近では礼金0(ゼロ)の物件が増えてきています。礼金は、基本的にお礼の気持ちとして渡すので、敷金とは違うため退去時にも返ってきません。

交渉次第?!必殺☆初期費用値切り術

賃貸物件を借りる時に必要となる基本的な初期費用として、敷金・礼金の他に、仲介料があげられます。「仲介料」とは、不動産会社が大家と借主の賃貸契約に関わる書類を作成したりすることなどに対する、いわゆる手数料。大家さんと借主との仲介役としての手数料を仲介料という形で不動産会社に払うことになります。ただし、不動産会社と大家が兼任している場合もあり、その場合には大家さんとの交渉次第で仲介料分を値切れるかも?! ちなみに仲介料はだいたい家賃1ヶ月分くらいが平均のようです。
近年は初期費用が準備できず、部屋を借りることができないなどの理由からネットカフェ難民になる人も。このような社会問題などを背景に、敷金礼金0(ゼロ)という賃貸物件が着実に増えつつあります。ただ注意してほしいのは、敷金礼金0(ゼロ)の場合、退去時に発生する原状回復にかかる費用の負担など、契約上どうなっているのかをきちんと確認しておく必要があります。場合によっては退去時に修繕費を支払わなければならないことも! とはいえ、最初にまとまった金額が準備できずに困っている人たちにとっては、この上もない条件の物件ですよね。

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